インタビュー 能代運輸株式会社 取締役 業務部長 通関士 平川 成範 様

  • 能代運輸とバイオマス発電のつながりについて教えていただけますでしょうか

    能代運輸は1950年に創業し能代を中心として通運事業を行っていました。1974年に能代港が開港したことを契機に、1975年4月から能代港における港湾運送業を開始いたしまして、港湾運送の取扱い増加とともに船舶代理店業、通関業務などその業務範囲を広げてきました。

    今回、ユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社のバイオマス発電事業とのつながりができたきっかけは、県内の未利用材をチップ化し発電材料として向浜のバイオマス発電所に集めるという陸上物流の話があり、そこからスタートしました。

    その中でバイオマス発電を安定的に稼動させるため、補助燃料として利用されるPKS(パーム椰子殻)材を海外から輸入する話があり、秋田港に荷揚げし、同じくバイオマス発電所に運ぶという港湾物流を当社で担当することにつながりました。

  • PKSの運搬を担うこととなって変化したことはありますか?

    当社は2001年8月に秋田営業所を開設し、2007年9月に秋田港一般港湾運送事業許可を得ました。これまで秋田港では主に2000トン弱規模の船舶の積荷を扱ってきましたが、PKSは1万トン規模の貨物の取扱となります。これまでに無い大規模な取扱を担うことなり、実績としてご評価いただき、新たな仕事の引き合いにもつながりました。

  • PKSの取り扱いでご苦労はありますか?

    PKSは一回の輸入で1万トン規模となります。1万トンのPKSをおおよそ3日程度で荷を下ろし、向浜のバイオマス発電所敷地に運び込む必要があります。量は1万トンと大きいのですが、実際のPKSは一つ一つ小さく軽い材となります。一旦港に下ろし、トラックに積み替え運び込むまでの間、強い風が吹けば飛んでしまう。ですから、下ろしたまま置いておくことができない。如何に安全で効率よく、速やかに運び出すかを常に意識しています。荷下ろしの前後の天候はいつも確認して、荷下ろしのスケジュールを考えています。

  • バイオマス発電とのかかわりで感じたことをお聞かせ下さい?

    当社としてPKSを取り扱うのは初めてのことであり、また秋田港での取扱い規模もこれまでと比べて大変大きな規模となるもので、当社としての大きなチャレンジであり、「やりがい」を感じています。

    また、バイオマス発電所が向浜にできたことで初めて「PKS」というものを秋田港へ荷揚げすることになりました。秋田港を利用する輸入材がひとつ増え、年間で想定されているPKS使用量約5万トンがこれから継続的に秋田港に荷揚げされることになるので、港湾利用拡大という点でも大変評価されると思います。